オーディオブックで最近おすすめされたので、聴いてみたらこれは凄い!!
わたしも50代の“おじさん”なのでボンヤリとしか知りませんでしたが、“モテクリエーターゆうこす”凄い!
オーディオブックでゆうこす著の“共感SNS丸く尖る発信で仕事を創る”を聴いたのですが。彼女は何者ですか~?
元アイドル? HKT48? という割には、この本で出てくるのはブルーオーシャン戦略とか、PDCAとか、ニッチなマーケットを狙うとかマーケティング戦略用語がバンバン出てきます。若いのにビジネスを凄く勉強してらっしゃる!
そして、得意のSNSについては目から鱗の話ばかりです。
ビジネスセミナーでおじさんの講師の講座を2時間聴くよりずっと生々しいです。
生々しいというのは、リアルにSNSを駆使している世代の人の言葉なので、ビジネスとしてSNSを学んで知識を付けたおじさんの言葉とはリアリティーが全然違います。
2019年の本らしいので古くなった部分もあるかもしれませんが、この本をビジネス書として学べるところをレビューさせて頂きます。
中高年の仕事でもSNS活用が必要といわれていると思います。ついていけないビジネスマンは取り残されていきますよ!
それどころか、起業・独立のアイデアに繋がることも満載で、勉強なります。_(._.)_
“ゆうこす”は何者?
元HKT48のアイドルということですが、半年で脱退したそうです。
その後、少しトラブルがありニート生活や“料理アイドル”などの混迷期もあったようです。
自分の今後の方向性を迷う中“もてるために生きてる”というキャッチコピーで”モテクリエーター“と名乗り様々なSNSで”モテ“に関する情報を発信するという方向に狙いを定めると大当たり。
HKT48を辞めた後SNSがデマで炎上し、フォロワー数が2万人になったのだが、イベントを開催するとなんと訪れてくれた人は3人しかいなかったということです。
ここで学んだのが、フォロワー数が多くても興味本位や冷やかしのフォロワーがただ増えても意味がなく、本当に自分を応援してくれるコアなファンを増やさなければ意味がないということでした。
それでも、モテクリエーターの方向に狙いを定めて2016年ごろからコツコツとモテに関する発信を続けていると2019年現在(著書の出版されたころ)にはフォロワー数は150万人とインフルエンサーとしての確固たる地位を築いて、この本の出版となったようです。
21歳で会社を立ち上げ、年商2億円でタレント育成や飲食店経営などにも手を拡げているということです。(著書出版当時)見た目はアイドル的ですが中身は凄腕の起業家ですね!
この若さで、わずか数年でここまでに彼女の世界を築き上げていった経緯を本の内容と並行して語らせて頂きます。彼女のビジネスマインドから具体的なSNS運用法まで勉強になることばかりです。
#SNSの自分づくり
SNSで発信力をつけそれを仕事にしたいと思ったら、自分のやりたいことや思いを語り、方向性を示すことがどんなテクニックよりも大事ということ。
寝食を忘れて没頭できることを探す。
熱量のあるアカウントを作るためには自分が心からワクワクできるテーマを選ばないといけない。反応がなくても、お金がもらえなくても続けられる本当に自分が好きなテーマでなければ続かない。
自分をブランディングするために
- どんな主人公なのか(理由や思い)→ なんで? なんでタイム。
夢や願望を発信する人は多いのですが、理由や思いまで知って初めて人は心を揺さぶられますよね。そしてこれらを短いキャッチ~な言葉で発信することによて周りの人に広めたくなる
自分のアカウントをマンガの主人公のように考える。
分かりやすい旗を振りかざす!
“ゆうこす”というキャッチ~な名前を付けたことで別人格として自分を俯瞰して見れる(自分を第3者的視点で見ることは重要ですね。)
唯一無二な肩書を作る=モテクリエーター
裏テーマ“ダサい界のトップになる。”→ファッションリーダーとして戦うと敵が多すぎる。(本当にセンスのあるオシャレな人やお金持ちのセレブとは戦えないですもんね。)
憧れではなく真似しやすをテーマにする。
どんなストーリーなのか
自分にとっての理想のゴールを設定する。
最終回に向けて何話目でどうなっていたいかを考える。
毎日のTODOリストに落とし込む。
常に挑戦する人を人は応援したくなる。
失敗をストーリーにして曝け出す。失敗の過程を公開してフォロワーを巻き込む。
自分が漫画の主人公だと思って客観的になる。
どんな人に見て欲しいのか
相手を浮かべながら相手を限定するほど思いは届けやすい。軸がぶれない。
モテたい女の子フォロワーしてください。
ここまで読んで凄いですよね!
言葉ひとつひとつがすべて自分に咀嚼された言葉で語られてます。
人気が出るアカウント=熱量のあるアカウントということですぞ。
#知名度ゼロからフォロワーを増やす
- 共感を生む情報を発信できているか
- 自分をフォローすることにメリットがあるか
プロフィールを制する者がSNSを制する
本のカバーと一緒でまず手に取ってもらうために目立つようにする。
本のカバー作りと同じ。
本のカバーを構成する物は
① タイトル アカウント名は本のタイトル!
② 帯文 メリットを最大限に伝える帯を付けよう!
③ ターゲット層(文字やデザイン) ヘッダ画像は分かりやすく、アイコンは高画質で
④ 内容説明 簡潔に分かりやすく
⑤ 読者の声 #ゆうこす現象・・・ファン同士をつなげる信頼度が上がる
各SNSごとの攻略方法!
ビジネスツールとしても優秀!
リツイートされる投稿を目指す。いいねを増やすのではない。
自分の気持ちを代弁してくれると思う共感が大事
ニッチな情報の方が共感が強い。
見た人に有益な情報である場合。
投稿内容を自分のアカウントの軸に基づいた発信にする。
相手にメリットを感じさせる投稿にする。
インスタグラム
ググるよりもタグる
アルバイトを決めた後もインスタグラムでその店の生の情報をさがすのが今の若い子だそうです。
アルバイト情報誌の作られた情報よりも、生の情報が上げられやすいですものね。
#韓国
で、今の韓国の気候などを調べて韓国旅行に着て行く洋服の季節感の参考にするのだそうです。
大切なのはインスタ映えではなく、タグ映え
インスタグラムタグファースト
タグられる投稿にするためにはタグを考えてから写真を撮る。
今はやりのタグを先に考える。その中で差別化できる写真を考える。
(例えばスタバのフラペチーノの場合、他の投稿が商品ばかりなので自撮りも付けるなどのひと工夫をする。)
投稿に関係のないタグは付けない。関係ないタグをつけても意味はないそうです。
youtube
特徴は、関連動画で流れてくるので新規に届きやすい。
五感に訴えるので思いが届きやすい。
サムネイル詐欺=サムネイルで衝撃的なタイトルを付けて内容はぜんぜん違ったりする。
youtubeもタグをつけると良い。
全然目が出なくても半年くらいは挫けずに続ける。
それでも目が出なかったら方向性と強みと弱味を考えて内容を変えればよい。
発信力の磨き方
とにかくインプット(ターゲットの趣味嗜好)
自分のフィルターを通して景色を見る(ゆうこすの場合、モテのフィルター)
音楽の歌詞に学ぶ(発信者に必要な言葉を究極まで研ぎ澄ませたのが歌詞)
#フォローをファンに
SNSは楽しんでいないと伝わらない!
フォロワーになってもらうための重要なポイントは“共感”と“メリット”
ただ、それだけではあなたを応援したいと思っている“ファン”ではない!
フォロワーとファンとの違いは“熱量”です。ファンは自分と同じに目的を持って活動してくれる“最強の味方” 他の人に自分を広めたいと思ってくれる。
コアなファンとライトファンは欲しいと思っている情報が違うから・・・。
ライトファンはあなたの発信する情報のファン。
コアなファンはあなたの私生活や行動の情報まで欲しがる。
それなので発信するSNSのメディアを使い分けると良い。
特にマニア層をしっかりフォローすると熱量のある反応を返して拡散してくれる!
- Twitter ↑ライト
- Youtube
- Instaguramu
- Blog
- ライブ配信 ↓コア
またSNSでは、失敗も削除しないでヒストリーとして成長の過程を見せた方が良い。
モテクリエーターとして成功しつつあるときに、過去に撮影したゆうこすのグラビアDVDが発売されたが、隠さずに今のアップデートを語った方がより良く伝ったようです。
今となっては恥ずかしい過去の尖った発言なども、消さずに“今はこう考えてます”とリツイートした方が成長を伝えられるのだ。
#ソーシャルパワーを仕事にする
SNSで仕事を掴む!
仕事は与えられるものでは無く、自分でSNSで掴みに行くのだ。
noteなどで自分のギャランティーを公開する。
自分のデーターをアナリティクスなどで解析したものを自分で把握しておく。
インフルエンサーはPR案件に振り回せれてはいけない。得られるメリットはお金だけ。
ゆうこすは自分の好きなブランドから声がかかるまで我慢したそう。
お金が欲しかったが、自分の発信の軸と合わない案件は受けずに我慢してきたということです。
そうしているうちに自分の価値が高まり、本当に好きなブランドから声がかかったそう。
そうして自分の本当に好きなブランドから声がかかったら、こちらから発信法の提案をするくらいのめり込むということです。
商売人ですねこの人は。あきんどです。
まずはニッチな世界のトップに!
ニッチな分野ほど熱量は高まる。「分かる~♪」という共感で拡散されていくので、現実世界で共感する人が少なく、またつながりを求めているニッチな分野であればあるほど、SNSでフォローしてくれる人の熱量は高まるのだ。
そしてクライアントにも面白い!と思ってもらえるのです。
#SNSでブランドをつくる
今までの発信で培ったもので“商品”をつくる。
ゆうこすは“タビジョン(TaVision)”というサービスを作った。
旅にお試しは出来ないので、ゆうこすが旅に行きそれを発信してしかもライブコマースで
現地の商品を生販売(ライブコマース)するというもの。・・・末恐ろしいアイデアマンそして行動力です。
ゆうこすはPDCAではなく、DCPAをモットーとしている。まず、やる(DO)
マネタイズを考える前にまず行動してみて軌道修正するそうです。
スピードが重視される現在、誰かに真似ざれる前にまずやってみて失敗したら軌道修正すればよい。
失敗は価値ある情報。
インスタの動画サービスIGTV(現在Instagram動画)が始まった時すぐに使ってみたら画描くなどが分からず大失敗したそうです。でもこれで猛勉強をして、次に投稿するときは成功するだけでなく
その失敗をnoteに「失敗と改善方法」をまとめて投稿してアメリカのインスタグラーマーにまで凄い!と伝わったということです。
凄い商売根性だ!しかも人よりも早く始めることは完全にブルーオーシャンの世界なので成功する確率が高いということです。そうだよなー。分かっているんだけどなー。それがみんなできないんだよなー。
自社スキンケアブランド「ユアンジュ」の作成
PR案件に振り回されずに自分のほんとに好きなものを販売するために、ゆうこすはとうとう自分のブランド(ユアンジュ)=商品を作ってしまいました。
企画から制作の試行錯誤までを自分のSNSで投稿していたので販売する前に、もう多くのファンが付いていたと。クラウドファンディングでやれば初期費用が少なくても何とかなるということです。このひとほんとに商売人ですな~。恐れ入ります。
そしてこの新しいブランドはライブコマースという新しい販売方法(生配信)
で商品の使い方や思いを伝えながらお店で販売するように売ったそうです。
最初だけ生配信をせずに販売し、1時間で170個。
2週間後に生配信で販売すると25分で500個。
現在では5分で3300個!販売するそうです。ふ~。汗
ブランドアカウントではインタラクティブ(双方向型)になりずらいのでコメントを求めると良い。
将来的にインフルエンサーは自分でブランドを作って売るほうが良い。
丸く尖る発信をすることでファンを作り、それを仕事につなげる。そこからSNSで培ってきた発信力を売る力に変える。SNSを使ってこうしたサイクルを自ら生み出すことが令和時代の仕事の作り方のスタンダードになると思います!
# 最後に
発信者は孤独なので継続力が大切ということです。
発信者同士で繋がれれば良い。
・・・ところで”ゆうこす”は2022年12月7日に結婚を発表したのですが、お相手が“元ぼくのりりっくのぼうよみ”さんということで、オーバー50エイジには理解不能な感じです。
ちなみに“リリック”は本来抒情詩のことですが、現在はラップの歌詞などという意味だそうです。
ゆうこすさんはサブカルに造詣が深いということでそんな関連でお知り合いになったんですかね。(推測)
それはさておき、ドラッガーやアドラーに学ぶのもいいけれど現代に通用するマーケティング戦略は、ゆうこすから学ぶ方がリアルな現代に通用する実学であるような気がします。
忙しいビジネスマンはオーディオブックで聴くのがおすすめです!