それはそれは悲しい物語です。
小学校5年生の時、私の住んでいた地域では「おんぶどすこい」という遊びが流行っていました。
単純な遊びです。
お互いに友達をおんぶした同士がタックルし合って相手を倒した方が勝ちです。休憩時間に良く友達同士でやってました。二人一組の騎馬戦のようなイメージです。
幼少期から背の高めな私は基本的に下の馬の役目でした。
ある日、いつものように休憩時間に「おんぶどすこい」をして遊んでいました。
私が相手の馬目掛けて猛然とタックルをかまそうとしたところ、相手がひらりとかわしました。行き場を失った私は、友達をおんぶして両手を塞がれたままこけてしまい、友達の重みを背負ったまま顔から真正面に倒れてしまいました。
なんとその時、大人の歯に生え変わったばかりの前歯が結構根元から折れてしまったのです!
子供心にわんわん泣いたのを覚えていますが、それ以来“前歯問題”が私の人生に影を落とすようになるのでした。
\ インプラントは実績のあるところが安心 /
差し歯が5~7年に一度周期くらいで取れる問題
前歯が差し歯になってしまったことも忘れてしまった高校生の頃のある日、それは突然やってきました。すっかり自分のものとなっていた前歯を使ってものを食べると、前歯がグラグラ揺れるではありませんか!
そして簡単に取れてしました。
思春期の私には歯抜けじじいと化した自分の顔を周囲にさらすのは耐えられず、速攻で歯医者に行ったのを覚えています。
その後、5~7年周期くらいで前歯が取れてしまいその度しばらく歯医者通いとなるのでした。
前歯の差し歯が取れるたびに根元が小さくなる問題
もともと最初の歯医者さんが、折れた歯を削りそれに蓋を被せるような形の差し歯を作ってくれていました。
それが、何回も外れていくうちに元の歯が段々と削れていきました。
何度も取れているうちに、根元の歯と差し歯の間にカスが溜まったのか虫歯になってしまったりしました。
私が30.40,と年齢を重ねている間にとうとう根元の歯は、差し歯を被せるほどの突起を失ってしまいました。
そこで、歯医者さんは逆に歯茎を掘りそこに差し歯を突き刺してそれだけでは弱いので、隣の歯と一体化させるという作戦を取りました。
経年劣化で土台が亡くなってしまったのですね。(怖)
前歯のことを考えるとわたしは恐ろしくて眠れません。なるべく考えないようにしてます。
前歯の差し歯が取れるととても恥ずかしい問題
前歯が抜けた状態の自分を鏡で見ると信じられないくらい間抜けなツラでした。
時々テレビで前歯の抜けた人が平気で?出て笑いを取ったりしているのを見たことがありますが、羞恥心が強いのかプライドが高いのか私にはとても信じられません!
差し歯の接着が取れてポロポロ歯が取れる状態になったら最速のタイミングで歯医者さんに行くのでした。
「私は接客業をしているので、1日たりと歯抜けの状態では過ごせません!」ことをことさら強調し仮歯を入れてもらいます。
前歯が差し歯だと食べられない問題の食品
せっかく入れてもらった前歯の差し歯が1日でも長く取れないように考えるために、わたしはだんだん前歯を使わずに食事をするようなりました。
いやそんなことより問題なのは、ケンタッキーフライドチキンとか焼きトウモロコシとか、クリスマスの風物詩と夏の風物詩などの前歯を使わずには食べられない食材が、食べられなくなってしまいました!
どちらも魅力的でしゃぶりつきたくなる美味しさがあるのですが、その美味しさに魅了されて夢中で噛みついたら最後、私の前歯はグラグラになってしまうのでしょう。
でももちろん、どちらの魅力的な食品も一生食べられないのは悲しいので、食卓に出てきたときには手やスプーン・ホークでほぐして食べます。
しかしながら外出先でワイルドにかぶりつくことはできないのです。(泣)
前歯をインプラントにするかブリッジにするか問われた件
50歳を目前に控えたころ、また何度目かの前歯が外れました。
ずっと通っていたその歯医者さんはなかなか評判の町医者でその地域の歯医者では腕が一番良さげでした。
患者からしても先生がなかなかの技巧派で医者としての資質も高い方だということは分かりました。
先生は、私の前歯はもう支えがなく、このまま不安定だとまたすぐに取れて良くないので
「インプラントにしましょうか。」といいました。
「いくらくらいかかるのですか?」
「50万円くらいですね。一生のものだと考えれば安いものですよ!」
「そんなお金はないのですが・・・。」
「それではブリッジにしますか?ブリッジなら5万円くらいで済みます。その代わりブリッジは両隣の健康な歯をかなり削って橋渡しを造らなければいけません。」
「・・・・・・・・・・」
その日、接着剤で止めてもらった仮歯の状態のまま私はその歯医者には2度と行けませんでした。
お医者さんと違って、一般庶民には50万円て大金なんですよ。たとえ一生モノといわれても簡単にそんな大金は・・・。
インプラントもブリッジも選べないので接着剤のまま過ごす。
それから1年後放置していた差し歯がとうとうグラグラしてきました。
というか良く接着剤でつけた仮歯のまま1年くらいもったものです。
もう、私にはその名医⁉のところに行く勇気はなかったのでネットで調べた別の歯医者に行きました。
「インプラントにもブリッジにもしたくないので、この外れた歯をまた接着剤で止めてもらうことは可能ですか?」
その歯医者さんはこの私の提案を快く引き受けてくれ、あらんばかりの力で差し歯に接着剤を付けて押し込んでくれました。
あれから3年・・・私の前歯はまだ無事に付いています!
インプラントとブリッジ、そして差し歯とは
インプラントとブリッジは、歯科治療において歯を失った場合の代替方法の一つです。
インプラントは、歯根を人工的に再現する金属製のピンを顎骨に埋め込み、その上にセラミック製の人工歯を取り付ける方法です。この方法は、周囲の歯に負荷をかけず、天然歯に近い感覚を得ることができます。
一方、ブリッジは、周囲の歯に取り付けた金属製の枠に人工歯を接着して、欠損している歯を埋める方法です。この方法は比較的安価で簡単に治療ができますが、周囲の歯に負荷がかかるため、長期的な使用による歯の損傷や抜け落ちのリスクがあります。
差し歯とは、歯を失った箇所に継ぎ目のない一体型の歯を、周囲の歯に固定する方法です。この方法は、ブリッジと似たような治療方法ですが、周囲の歯に負荷がかからないため、歯の損傷や抜け落ちのリスクが低く、治療後のメンテナンスも簡単です。
差し歯とは、歯を失った箇所に継ぎ目のない一体型の歯を、周囲の歯に固定する方法です。この方法は、ブリッジと似たような治療方法ですが、周囲の歯に負荷がかからないため、歯の損傷や抜け落ちのリスクが低く、治療後のメンテナンスも簡単です。
歯科医師は、患者さんの歯の状態や治療希望、予算、健康状態などを考慮して、最適な治療方法を提案することができます。差し歯も、適切なケアとメンテナンスを行うことで、長期間使用することができます。
まとめ
今回はわたくしの小話にお付き合い下さいましてありがとうございました。
人生は選択の連続ですが、結局その人にとって必然のことを選ぶものなのですね。
\ 歯でお悩みの方はご相談を‥‥ /