飲食業界の幹部として多くの人材を面接させていただく側として、この間グサリ!とくる志望動機と出会いました。
結論から言うと簡単なことです。
『店長になりたい』・・・です。
業界がら当たり前なこととも感じられますが、意外とド直球ストレートに言うヒトはいない!
だから面接官の胸に刺さりまくります。
カフェ・レストラン・居酒屋、個人店・チェーン店、和食・洋食・中華、様々な業態がありますが飲食店に共通して必要なのは『優秀な店長』なのです。
飲食店幹部は店を1つ任せられる優秀な人材を求めています。
1つの店舗は1つの経営体です。
立地や業態はいわば持って生まれた素質のようなもので簡単に変えることはできません。
しかし店長は人物次第で大きく違います。
そこを目指してくれる優秀な人材を飲食の企業は求めているのです。
それではその志望動機を武器に面接官のハートを射止めて自信を持って転職を成功させよう。
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飲食店正社員の志望動機の例文
✓ カフェ系レストランの志望動機の例文
✓ 食事系レストランの志望動機の例文
✓ 居酒屋系の志望動機の例文
✓ ファーストフード・回転すしチェーン系の志望動機の例文
いずれの業態でも面接官のハートを射止める『店長になりたいです』の一言を入れるのが最大のポイントです。
カフェ系レストランの志望動機の例文
わたしはコーヒーが大好きで、毎朝ハンドドリップで淹れたコーヒーで1日が始まります。
とくに豆へのこだわりが強くカルディなど行くと何時間でもいられます。
大好きなコーヒーに関われる仕事で店長を目指したいと思い御社を志望させていただきました。
コーヒーの香りが立ち込める快適な空間をお客様に提供できることが、自分の働きがいになると思っております。
ポイント
✓ 好きなことをシゴトにしたい
✓ お客様にも自分の好きを提供したい
食事系レストランの志望動機の例文
自分は食べ歩きが大好きで全国のいろいろなハンバーグを食べ歩いてきました。
その中でも御社のハンバーグが私の中では1番でした。
もともとヒトとコミュニケーションをはかるのが得意なので、自分の長所を活かして自分の好きなものを売ることができるなら最高だと思い御社を志望させていただきました。
店長になることを目指し御社のお役に立てるよう努力いたしてまいりますのでよろしくお願い致します。
ポイント
✓ 自社の商品を褒められると面接官もご満悦
✓ 飲食店においてコミュ力が高いのは重要な長所
居酒屋系の志望動機の例文
わたしはもともと釣りが好きだったのですが、釣った魚を解体して料理をしている間にすっかり料理の魅力にはまってしまいました。
大学時代は居酒屋でアルバイトをして刺身を引くことまでやらしてもらいました。
自分の居場所が作れる楽しい場所だったので、御社に入社させていただいたら店長になることを目指したいと思います。
自分の技術を磨いて繁盛店にするのが私の夢です。
ポイント
✓ 居酒屋系の場合は調理が好きまたは得意であるというアピールが重要
✓ 好きなだけでなく、経験があることもアピール
ファーストフード・回転すしチェーン系の志望動機の例文
学生時代にアルバイトをしていて御社にお世話になっていました。
動画の勤務マニュアルなどもあり働きやすい環境が整備されていることに感動しました。
これだけの店舗数があるのは会社のシステムが整っているからだと思い学びさせていただきたいと思いました。
御社に入社させていただきましたら店長を目指して頑張り、自分の経験した働きやすい職場を作り、売り上げを伸ばし御社に貢献したいと思います。
ポイント
✓ 志望先の飲食店で食べたことがある・働いたことがあるは重要アピールポイント
✓ 経営を学びたいというのも重要。店長はいってみれば雇われ経営者だから
飲食店正社員志望動機の基本的な書き方
✓ 志望動機の書き方のポイント
✓ 志望動機の構成
志望動機の書き方のポイント
志望理由を文章化することは自分の頭の中の整理になります。
まず結論を述べて志望理由を明確にします。
そしてその結論に至ったエピソードトークをします。
作文と同じで、理屈を捏ね繰り回すと飽きられます。面接官が『おもしろいね~!』と思えるようなエピソードを書くことが大切です。
志望動機の構成
✓ まず結論を書く → 私のコミュ力を活かして御社の店長になりたい。
✓ その結論に至る理由を書く → 御社のハンバーグが大好きなので伝道したい
✓ その理由のエピソードトークを書く → 全国を食べ歩いたとき出会いがあり…。
✓ 最後に結論を念押し → …というわけでわたしは御社で店長を目指したいのです
面接官が評価する志望動機のポイント
✓ 面接時の志望動機の伝え方
✓ 面接時に注意すべきNGポイント
✓ よくある質問とその対策
面接時の志望動機の伝え方
志望動機を一度文章化して頭の中を整理しておくことが大切です。
先ほどの志望動機の書き方でまとめておき、基本的には同じことを面接官に答えれば大丈夫です。
面接時に注意すべきNGポイント
面接官をしていて嫌だなと思うポイント
✓ うちのカイシャ(お店)のことをよく知らない
✓ うちの店舗に行ったことがない(食事をしたことがない)
✓ 笑顔がない
✓ コミュニケーションがとりづらい感じがする
✓ 沈黙が流れる
よくある質問とその対策
当社を志望した理由を教えてください。
→必ず聞かれる質問なので前述の具体例のようにエピソードを交えて語れるように、しっかり準備をしておきましょう。
料理はしますか?
→自分のできるレベルをウソ無く話せばよい。ただし『料理が好きである・興味がある』という情熱は強調しなければなりません。
当店にお客様としてきたことはありますか?
→飲食店は簡単に行くことができる業種なので志望先には行っておかないとまずい。
興味はなく、思い付きで志望したことがバレバレになる。
志望動機を強化するための自己分析
✓ 自身の経験を見直す
✓ 将来のビジョンを明確にする
自身の経験を見直す
飲食業に限らず就職先の志望動機は自分の人生経験からつなげるものが強い。
身内の病気による不幸を経験して→ 医者・看護婦になりたい。
高校から私服で洋服に目覚めて → アパレルに勤めたい。
マニュアルの車を所有するほど車が好きで → ディーラー・整備士になりたい
飲食店勤務希望者で多いのは
✓ 食べること・食べ歩くことが好き
✓ 料理を作ることが好き
✓ 接客・ヒトと接する事が好き
この3つです。
自分に当てはまるものを自分の人生経験とからめて、志望動機に昇華していきましょう。
将来のビジョンを明確にする
飲食業界において『店長になりたい』というのは重要な将来のビジョンですが、じつはもう1つ強い目的意識を持つ志望理由があります。
『将来、自分の店を持ちたい。』
そのために御社でスキルを身につけたい!
目的意識の強いヒトはシゴトに情熱があるので歓迎されます。
いずれ自分の店を持つために辞めるということはあまりマイナス要素になりません。
それ以上に自分のスキルを磨くためにハタラクヒトは、シゴトができるヒトが多いので歓迎されるのです。
飲食店業界のトレンドを反映させる
✓ 最新の飲食業界動向の理解
✓ 企業独自の魅力を理解する
最新の飲食業界動向の理解
最新の飲食業界のトレンドはデジタル化です。
ホールでは案内ロボ・タッチパネル・スマホオーダー・配膳ロボ・特急レーン・自動会計機、
キッチンではオートフライヤー・チャーハンロボ・寿司マシーンetc.…。
人手不足の世の中でヒトを使わずに多店舗展開することを経営者は考えています。
自分のやりたい接客や調理がロボットに奪われていないか確認することが必要です。
企業独自の魅力を理解する
飲食店は例えば同じとんかつ屋という業態でも他店と同じである部分と、他店と明らかに違う部分があります。
各店舗により違うところが飲食店ごとの差別化ポイントで、そこを理解して応募することが大切です。
同じ業態でも『なぜ御社なのか?』というその企業の差別化ポイントを抑えて志望動機につなげられれば面接官も納得です。
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飲食店正社員の志望動機の例文が知りたい!のFAQ
✓ 食を通じて人に喜んでもらう志望動機をどう書くか?
✓ 飲食店の履歴書を書く際のNG例は何か?
✓ 自分のスキルを活かした飲食店志望動機の具体例は?
✓ 飲食店の正社員志望動機に含めるべき経験は何か?
✓ 飲食業界で必要な熱意を示す志望動機はどう表現するか?
食を通じて人に喜んでもらう志望動機をどう書くか?
新卒で飲食業界を志望する場合には『食を通じてヒトに喜んでもらいたい。』的な歯の浮くような志望動機が模範解答です。
模範解答を使う場合でも自分の人生経験に基づいた興味を引くようなエピソードトークにつなげられれば安全です。
ありがちな志望動機なので、自分の実体験に引き付けてリアリティを出すことがコツです。
飲食店の履歴書を書く際のNG例は何か?
今のところこの業界で、
✓ 土日休みたい
✓ 有給休暇何日もらえるのですか?
✓ 基本残業はできません
✓ 長時間の立ち仕事はできません
✓ 食事制限があります
✓ 転勤不可
などの希望や条件は飲食店向きではありません。
飲食店勤務を希望するなら上記のことを確認はされますが、分かっていることが前提です。
志望先の飲食店に行ったことがない場合の志望動機はどうすれば良いか?
飲食店は基本的に気軽に行けるところがほとんどなので、志望しているのに行ったことがないというのは失礼なのでやめましょう。
どうしても行けなかった場合はその店舗のUSP(特徴)としていることを、ネットで調べまくって頭に叩き込んでおきましょう。
飲食店の正社員志望動機に含めるべき経験は何か?
業種は違っても他の飲食店で働いたことがあるということは大きなアピールポイントです。
飲食店での経験はアルバイトでもOKです。
飲食店勤務の経験がない場合は
✓ 食べること・食べ歩くことが大好きだ
✓ 料理を作ることが大好きだ
✓ 接客・ヒトと接する事が大好きだ
のうちのいずれか1つは志望動機として磨き込んでおきましょう。
飲食業界で必要な熱意を示す志望動機はどう表現するか?
✓ 店長になりたい
✓ 自分の店を持ちたい
飲食業界においてこの2つに勝る志望動機はありません。
このどちらかさえあれば面接官のハートにグサリと熱意が刺さるので大丈夫です。
まとめ:飲食店正社員の志望動機の例文が知りたい!飲食店幹部が解説
✓ 休みが少ない
✓ 拘束時間が長い
✓ でも楽しいw
労働搾取的なw、飲食業界の特徴を分かって覚悟して面接に望めば大丈夫です。
基本的に万年人手不足の業界なので幅広い目線で採用してくれます。
▷ 人手不足でざまあみろの会社の特徴は?中高年でも退職する場合は
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