自分の勤務している会社、なんかおかしい気がする!
やりたい仕事に就いたのだから最初は夢中だったのですが・・・。
長時間労働だし、休みは取得しづらい空気が流れているし、社長は神様扱いだし・・・。
日本の大半の企業は同族経営の中小企業なので、経営者それぞれの独自解釈のルールで会社運営がなされていることがほとんどです。
しかも、現在日本の大半の企業トップ経営層は昭和の高度成長期に馬車ウマのごとく働いてきたジャパニーズビジネスマンたちです。
『仕事だと思うな、人生だと思え!』とは昔の某有名アパレルメーカ社長の言葉ですが、令和のダイバーシティな現代でも昭和のセピア色な慣習が色濃く残るカイシャが多くあります。
この記事を読んであなたにも当てはまることがいっぱいあるなら、早々に今のカイシャから脱出する準備を始めたほうが良さそうです。
カイシャを脱出することが決まっていても、つぎの働き口が決まっていない方は社会保障給付金が受給可能かを調べよう。収入を得ながら仕事を探さないと大変ですからね。
- 終わっているカイシャあるある15選
- 長時間労働が常態化している
- 『休みが少ない社員がエラい』という昭和の観念がいまだに横行している
- 国が定めた有給休暇・育児休暇・介護休暇のシステムはいずれも機能していません
- 啓蒙活動ということで通常業務以外の会議や勉強会・研修会等の集会が出勤扱いにならない。
- コンプライアンス違反は見て見ぬふりをする
- 社長・上司の圧がすごい!
- 同族経営なので社長の一存で気持ちが変われば会社方針が変わる
- 社長が営業部以外のことにあまり興味がないので会社が成長しない。
- 終わっている会社は社員が仕事にやる気がない
- 終わってる会社は当然、離職率が高い
- 終わっている会社は働き盛りの年齢の社員(35歳~45歳)が異常に少ない。
- 終わっている会社は女性の扱いが良くない
- 社屋・機器類を新しくしない
- 新規事業に取り組む意欲がない
- IT化・DX化が遅れている。
- 終わってる会社の見分け方
- 終わっている会社から退職をする方法
- 終わっている会社から転職をする
- まとめ ニホンのカイシャは、ほとんどが終わっている会社
終わっているカイシャあるある15選
長時間労働が常態化している
早くあがろうものなら、悪口を言われます。
『あいつのシゴトはラクでいいよなー。こんなにはやい時間にあがれるなんて。オレのシゴトとかわって欲しいよ。あーオレもラクしてー。』
早く帰るイーコール『悪・罪』なので、遅くまでダラダラと会社にいます。
生産効率は下がっているはずですが、長時間カイシャに存在することがシゴトをしているアピールになります。
成果で優劣をつけるのが難しいので、労働時間の長さが仕事の評価基準になるという前近代的な考え方です。
工場制手工業(マニュファクチュア笑)では機械を稼働させた時間が長いほど多くの商品を作って利益を上げられたので、その考え方が抜けきれていません。
日本はオウベーに比べて生産性が低いのはダラダラ長時間労働が美徳だからですね。
『休みが少ない社員がエラい』という昭和の観念がいまだに横行している
週40時間、月176~184時間以上の労働は基本的に残業です。
単純化して言うと週1日しか休まなかったらそれで8時間残業したことになります。
休日出勤ならまだいい。
正しく1.25倍もしくは1.5倍にされた日給が支払われるなら。
いたたまれないことに、出勤簿上は休日なのに出社しているとかが一番美化されます。
美しいい日本の作法とされます。
仕事熱心な社員ということで上司に認められます。
『アピールがスゲー』とか、『要領ワルっ』とか言われません。
1941年ころからの自己犠牲の精神こそ日本人の美徳ですからねー。
国が定めた有給休暇・育児休暇・介護休暇のシステムはいずれも機能していません
就業規則で有給休暇や育児休暇や介護休暇が謳われていても、すべて機能不全に陥っています。
『年5日の有給休暇の取得の義務化』などと言って頑張ってみましたが、コロナで経済が危機に陥ったせいか、チェックがあまいのでまじめにやっている企業はあまり多くないですよね。
逆にぜんぶまじめにやったら日本の会社はかなりツブレれちゃいますよ。
『うちは中小企業なんだから、大手さんと同じにはできませんよ。』というのが経営者のお得意な逃げ口上です。
ローキにつつかれても、
『勉強不足で知らなかった。』
『現場の責任者がちゃんとやっていると思っていた。』
『私は知らされていなかった。』
と逃げ切ります。
ローキも中小企業をツブしてはいけないので、過労死者が出ない限りはホンキでつついてはきません。
啓蒙活動ということで通常業務以外の会議や勉強会・研修会等の集会が出勤扱いにならない。
こういう慣習が残っているカイシャはかなりヤバいですが、まだ多く残っているハズです。
全体会議は啓蒙活動で研鑽の場なので2時間くらいだったとしても、出勤にはなりません。遠方より何時間もかけてくる社員がいても。
さらに自己研鑽の場なのに、遅刻や欠席の場合は始末書の提出が求められる矛盾もあります。(笑)
ましてや、社員の自己研鑽のための勉強会や研修会は当然無給です。
労働基準法では社員を拘束している時点で給与の支払いが発生します。
カイシャの論理では、生産性がしょうじている労働にしかお給料は払えません!
その理屈もわからんでもないなと我々優しい労働者は思うので、文句もいいません。
日本のほとんどの中小企業には外部監査機能はないので、カイシャの暗黙ルールが昭和の考え方のまま生き残ります。
コンプライアンス違反は見て見ぬふりをする
労働時間の基準も、有給を消化させないといけないことも、社員をカイシャに集めたらお給料を払わなければならないことも、当然経営者は知っていますよね。
ただ、バカ正直にそのことごとを履行したら利益があがらないので、モンダイにならないギリギリのところまで知らんふりをカマスわけですよ。
『たいして利益もあげられないのに雇ってあげているんだから、小さいことをガタガタ言わんで欲しい。』と経営者は思っています。
社長・上司の圧がすごい!
パワハラセクハラの取り締まりがほんとに厳しい時代になったので、経営層の方々は気をつけて欲しいです。(笑)
録画・録音をされていると一発でアウトになりますよね。
油断しがちなのがLINEです。LINE上で暴言を吐いたものは記録として残ります。
某モータースの事件などもあり、最近の経営者はLINE上の言葉が敬語でアフレて、とてもていねいになりました。
でも油断すると、自分の感情をコントロールできないほどお怒りになるときがあるので、気をつけてもらいたいものです。
不機嫌な態度で”圧 ”を公共の場でまき散らすのはホントヤメテいただきたいものです。
》中小企業の2代目社長は頭おかしいんじゃない?という事実の検証
同族経営なので社長の一存で気持ちが変われば会社方針が変わる
経営者の方々はお忙しいので、3カ月くらい前のことになるとあまり覚えていません。
わたしもOKをもらっていたン百万の工事が支払いの段階になって、『承認した覚えがない』と言われ青ざめたことがありました。
3カ月前に承認した時と会社の経営状況が違っていたりすると、そんなお金のかかるものに自分が承認したはずがないという新しい記憶で上書きして自分を肯定します。
中小企業の社長にとって会社のお金は『自分の個人資産』と同じなので、例え理不尽であっても、使い道に関して小作人(失礼!従業員)にとやかく言われる筋合いはございませんよ。
日本の中小企業の社長は、労働者を雇っているうちに大きくなってしまっただけの個人事業主なのです。
自分の一存を他人(従業員)にとやかく言われる筋合いはございませんよ。
》中小企業の2代目社長は頭おかしいんじゃない?という事実の検証
社長が営業部以外のことにあまり興味がないので会社が成長しない。
車が好きな人が自動車関連の工場の社長になり、洋服の好きな人がアパレル関連の社長になります。
本業が成長して従業員が増えると、企業の社会的責任(CSR)が求められたりするので経営者も大変です。
自分の好きな車や洋服のことばかり考えて商売をしていたから楽しかったのに。
しかし会社が大きくなると『社会的公正や環境などへの配慮をして、従業員・投資家・地域社会などの利害関係者に責任ある行動と説明責任を果たさなければ』なりません。(泣)
でももともと、自分の利益が優先なのでそのようなことには興味がありません。
結果、会社はグローバルにはなれません。
終わっている会社は社員が仕事にやる気がない
社長のワガママでワンマン経営になった「終わっている会社』の社員は、面従腹背になるのでやる気がありません。
いつかここから脱出できる日を夢見ながら言われたことだけ従います。
表向き仕事が大変そうのなフリをする演技力を身に着けて。
終わってる会社は当然、離職率が高い
離職率(%)=離職者数÷常用労働者数×100
ということで従業員100人の会社で1年間に10人辞めれば10%ということになります。
2021年の日本企業の平均は13.9%だそうです。
離職率が高い会社がヤバいのは分かりやすいですね。
自分の会社の離職率を計算してみるとあなたの会社が終わってる会社なのかが良くわかります。
終わっている会社は働き盛りの年齢の社員(35歳~45歳)が異常に少ない。
社員の年齢構成ピラミッドがあると。真ん中が凹んでいます。
もはや行き場を失った高年齢社員はルーティーンをこなす処世術を身につけて会社にしがみつきます。
離職率の高さは、毎年可能な限りの新卒を採用して穴埋めします。
働き盛りの一番油ののった年齢の社員が少ないのは、終わっている会社の典型例です。
終わっている会社は女性の扱いが良くない
終わっている会社は長時間労働・休日少なめで、キホン労働環境が良くないです。
劣悪な環境下でも、上に上がればイバれることを夢見て、生き残れるものだけが生き残ります。
仕事以外でも多くのことをこなさなければならない女性のために会社はハイリョをしてはくれません。
終わっている会社ほど、男性脳から生成されたものしか排出されていません。
ホームページや刊行物をみるとわかりやすいですよ。
社屋・機器類を新しくしない
従業員が会社の機器類が古くて困っていても、社長は自分は直接困らないのでそうそう新しいものは買いません。
壊れて使えなくなるまで使います。
そして壊れてもまず修理できるか検討します。
修理不能と分かって初めて代替品を検討します。
まずは中古品から検討します。
新品を買った方が耐用年数が長くて結局お得だと分かれば新品を検討します。
新品は高いので、数社から相みつを取ります。
その製品の性能は結局使ってみないと分からないので、一番安いところから買います。
しかし、そもそもなぜメンテナンスをしっかりしなかったのかと従業員を叱責します。
なので従業員は事業に大きな支障がでないなら、いろいろとメンドーくさいので壊れたことはナイショにします。
壊れたものを直さないとその職場の環境は日に日に腐っていきます。
新規事業に取り組む意欲がない
新規事業や新店舗に取り組むには相当な労力を要します。
『終わってる会社』でただ定年までしがみつくことだけを考えている高年齢層社員は、いろいろなマイナス面やリスクを提示して何とか新規事業や新店舗を回避するように頑張ります。
頑張ったところで給料は増えない、評価は上がらないのが長年の経験でわかっているので努力しません。
IT化・DX化が遅れている。
最近はFAX廃止の宣言をする会社があるので怖ろしいですね。(笑)
A4の紙を1万枚削減できればCO2が13.6kg減らすことができるそうです。(!)
IT化によるメリットの意味が分かっていないので、パソコンの中にある例えば営業日報データーとかをわざわざ紙に転記したりします。
パソコンの中にあるデーターをプリントアウトしてファイリングして『オレって書類整理ができるヤツ!』と自己満足なのが終わってる会社の社員です。
終わってる会社の見分け方
求人がいつも出ている会社
社員の回転率が高い会社は、求人誌(古っ、求人サイト)の求人が万年出ています。
ハローワークの求人は無料なので良いですが、求人サイトは企業としてもそれなりのコストです。
コストが大きくても分かっていて求人が出しっぱなしなのは、ほんとうにヒトが定着しないからですね。
電話の応対がよろしくない
中小企業は専門のデンワオペレーターがいるはずはないので、キホン手の空いている社員が電話に出ますね。
自分が忙しかったりするとぞんざいな態度で電話に出たりする会社は、もちろん終わっています。
面接官の態度がよろしくない会社
面接官にとって、面接室は完全に自分優位の密室空間です。
うっかり、完全に素になってしまう面接官がいます。
『採用してやるんだ』みたいな態度の面接官の会社は絶対にやめた方がいいですね。
おすすめの口コミサイト
いまは転職の企業研究などで口コミを調べるのは常識です!
企業のホームページをチェックしても、イイことしか書いてありませんものね。
自分の関わった会社の口コミを見れば分かるのですが、書かれていることって
だいたいあたっているのですよね~。
口コミサイトもいろいろあるので、自分の関わった会社を見てみると良いです。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
転職会議 | 口コミ付きの求人情報が閲覧可能 |
キャリコネ | 口コミ付きで給与明細のイメージを確認できる |
Open Work | 若い世代の口コミが豊富 |
en Lighthouse | 新着の口コミがチェック可能 |
終わっている会社から退職をする方法
ここまでの記事と同じようことが多くあったら、終わっている会社なので脱出をはかろう!
正式な手続きを踏んで退職を申し出る。
法律上は2週間前に退職を申し出ればオッケイですが、ジョーシキ人として最低1ヵ月前あなたの職位によっては2~3ヶ月前から申し出ておけば、スジを通して退職したと胸を張って言えるでしょう。
ネットに退職届のホームがたくさん出ているので、好みのものをダウンロードして使いましょう。
退職日と退職宣言日の記入が重要です。理由は『一身上の都合』一択ですね。
終わっている会社としてあなたが見切りをつけていても自分はジョーシキ人として飛ぶ鳥あとをにごさない辞め方をしましょう。
正式な手続きではラチが明かないので退職代行サービスを使う
終わっている会社なので、こちらが礼をつくしても簡単に辞めさせてくれない場合があります。
退職を決意したら、『ヒトが足りないからもう少し残ってくれよー。』とか急に猫なで声で言われても関係ありませんね。
しかし、大人の社会人としてバックレは良くありません。
トラブルにならないようにお悩みでしたら、退職代行サービスを使いましょう。
退職代行サービス会社によって特徴があります。どの退職代行サービスを選べば良いのかお悩みの方はお読みください。↓
》退職代行の失敗しない選び方とおすすめランキングを中高年向けに紹介
終わっている会社から転職をする
在職中に転職活動をする
終わっている会社からの退職を決意しても、ただ逃げ出すように辞めたのでは意味がありません。
在職をしている間に次の転職先を決めてから、動きましょう。
リファラル
→ 自分の知り合いか親戚縁者でヒトを必要としているカイシャがあれば売り込もう。
ハローワーク
→ いまはハローワークインターネットというのがあって、ネットで仕事を検索できるので登録しておこう。
》在職中の転職にもハローワーク!ハローワークインターネットに登録しよう
求人サイト
→ いまどきの転職は求人サイトからが王道でしょう。
》50代中高年におすすめ転職サイト7選を実際に使ってみたランキング
われわれ求職者はキホン無料で登録できるので気に入ったサイトがあったら、複数登録をした方が良いでしょう。
あなたの登録したレジュメに応じてあなたの特性に合った会社の紹介やスカウトがメールで来るので、最初はいろいろ見た方が良いですよね。
おすすめの転職サイト
リクナビNEXT
業界最大手の総合転職サイト。まずは最初に登録したい。
リクルートエージェント
転職エージェントを活用して転職したい場合はこちら。
リクルートダイレクトスカウト
収入やキャリアに自信のあるハイクラスな方は、リクルートダイレクトスカウトがおすすめです。
マイナビエージェント
新卒からマイナビでお世話になっている方はこちら。エージェントと2人3脚の転職をしよう。
Doda
業界最大級の求人サイト「転職ならDODA(デューダ)」新規会員募集
パーソルキャリアの総合転職サイト。エージェント利用も可能です。
まとめ ニホンのカイシャは、ほとんどが終わっている会社
いまの会社が『終わっている会社』とわかったら、早急に脱出を考えることが大切です。
しかし残念ながら、日本の中小企業は『終わっている会社』がいっぱいです。
なぜなら、ニホンの中小企業はほとんどが同族経営だからです。
転職するなら口コミサイトなどでよくしらべてから、慎重に会社を見極めましょう。
できることなら、自分自身でカイシャを設立して経済の旨味を吸いたいものです。(笑)
そんな器量もなくて文句を言っているだけのジブンなら、今いる『終わっている会社』に寄生して要領よく生き残るのも道ですね。(泣)